育児に定番のおしゃぶりですが、必要性について疑問に思っていませんか?
私は、両親から「そろそろおしゃぶりを買わないとね」と言われましたが、買わないといけないものなのか疑問でした。
結論は、すべての赤ちゃんに必要なものではないです。
必要ない赤ちゃん・おしゃぶりが合わない赤ちゃんもいます。
この記事でわかること。
- おしゃぶりの目的
- メリット・デメリット
- おしゃぶりに関する疑問
- おすすめのおしゃぶり
この記事を読んで、お子さんにおしゃぶりを購入する前の参考にしてみてはいかがでしょうか?
おしゃぶりの目的
おしゃぶりを利用する目的は、赤ちゃんの安心感を満たし、気持ちを落ち着かせるためです。
赤ちゃんには、口の中に入ってきたものを無意識に強く吸い込む「吸啜(きゅうてつ)反射」というものがあります。
吸啜することで安心感を得ることができ、泣き止んだり入眠しやすくなるのです。
しかし、おしゃぶりを与えすぎて依存してしまうのは良くありません。
おしゃぶりのメリット・デメリット
おしゃぶりのメリット・デメリットについてそれぞれ解説します。
メリット
メリットは主に3つです。
現在、悩んでいることが解決できるかどうか確認してみましょう。
メリット1:泣き止み、入眠がスムーズになる
おしゃぶりを与えることで、安心感を満たせるので泣き止んだり、スムーズに入眠してくれるようになるでしょう。
おっぱいがねんねルーティーンになっている赤ちゃんには、おしゃぶりを与えることで徐々にルーティーンを変えることもできそうですね。
メリット2:鼻呼吸が上手にできるようになる
おしゃぶりをすると口が開きっぱなしになるのを防ぐので、鼻呼吸を促してくれます。
口呼吸がメインになっているお子さんには、おしゃぶりがおすすめできそうですね。
しかし、鼻呼吸にしたいからと長時間使用すると、癖になりやすくなるため良くありません。
使用頻度に気をつけて、上手に取り入れていきましょう。
メリット3:親に余裕ができる
おしゃぶりを与えることで、赤ちゃんが泣く場面が減るので親の負担を減らすこともできますよ。
入眠のときには、お腹がいっぱいでもおっぱいを欲しがる子もいます。
お腹が空いているのではなく、安心感を満たしたいための行動です。
そんなときは、おしゃぶりを与えれば毎回おっぱいをあげなくても寝てくれるようになるでしょう。
ずっとあやしていられない場面でも、役立ちますね。
泣き続けるたびに、おしゃぶりを与えるのは良くありませんが、必要なときに助けてくれるアイテムがあるのは心強いです。
デメリット
デメリットとしてよく挙げられるのは、主に3つです。
おしゃぶりを取り入れる前に、知っておきたいデメリットをしっかり確認しておきましょう。
デメリット1:噛み合わせが悪くなる
おしゃぶりを使うことで、噛み合わせが悪くなる可能性があります。
おしゃぶりは便利なアイテムですが、口の中にずっと異物が入っている状態です。
そのため、出っ歯になる可能性も少なからずあったり、開咬(前歯に上下方向の隙間ができる不正咬合のこと)にもつながるかもしれません。
しかし、噛み合わせは3歳以下であれば1年以内に自然治癒することがほとんどと言われているため、過度に心配する必要はなさそうですね。
デメリット2:発語や発達の機会が減る
おしゃぶりを長時間使用すると、発語や発達の機会が減るかもしれません。
赤ちゃんはおもちゃや手を口に入れたりすることで、目と手の強調運動の学習や形・味・性質などを学習しています。
しかし、おしゃぶりをしていると口に物を入れられないので、学習機会が減ってしまうのです。
デメリット3:乳頭混乱につながる
母乳をあげている方は、おしゃぶりをあげることで乳頭混乱につながる可能性があります。
おっぱいを吸うのは体力が要り、まだおっぱいに慣れていない赤ちゃんは疲れやすいです。
しかし、おしゃぶりや哺乳瓶の人工乳首はかんたんに吸うことができます。
そのため、人工乳首を好んでしまい、おっぱいでの授乳を拒むようになることがあります。
完母を希望している方は、乳頭混乱する可能性があることも把握しておきましょう。
注意点
おしゃぶりを利用する注意点は4つです。
使用する際は注意するよう心がけましょう。
おしゃぶりホルダーはつけない
寝ている間もおしゃぶりをつけていても大丈夫ですが、おしゃぶりホルダーの利用はやめましょう。
暗い部屋でおしゃぶりが落ちる心配がないのは便利ですが、寝ている間に首に巻き付いてしまうかもしれません。
そのまま窒息してしまう可能性があるので、夜間などの目につかない場面での利用は控えましょう。
亀裂などがないかこまめにチェック
おしゃぶりのシリコン部分に亀裂が入っていると口の中で裂けてしまい、誤飲するかもしれません。
また、誤飲だけでなく雑菌が繁殖しやすくなります。
こまめにチェックすることで、誤飲などの事故を防げるので定期的に確認をしましょう。
母乳育児が確立していない、生後4〜6週間の時期は使用を避ける
生後すぐからおしゃぶりを利用すると乳頭混乱を起こしやすいです。
生後1〜2カ月は、まだ赤ちゃんもおっぱいを吸うことに慣れていません。
なので、簡単に吸うことのできる人工乳首の方を好むようになり、おっぱいを嫌いになる可能性があります。
母乳をよく飲んでくれるようになるまでは、おしゃぶりの使用を控えるのがおすすめです。
定期的に滅菌消毒する
おしゃぶりも哺乳瓶同様、定期的に消毒をしましょう。
口に入るものなので、滅菌消毒することで安全・安心に使用できます。
哺乳瓶と比べて使用時間が長くなるので、消毒するタイミングが難しいですね。
おすすめは、昼寝や就寝後に自然とおしゃぶりが外れたタイミングです。
しかし、睡眠中もおしゃぶりを離さない子もいるので、2つくらいを交互に使用すると消毒しやすいですよ。
おしゃぶりに関するQ&A
おしゃぶりを使用するにあたって、気になる内容をまとめました。
それぞれ詳しくチェックしてみましょう。
何歳から何歳ごろまで?
おしゃぶりの使用期間は、生後2ヶ月〜2歳頃と言われています。
生後2ヶ月前だと注意点でも説明したように、乳頭混乱を起こしやすいためです。
おしゃぶりを卒業する前に、話す機会が増えてくる1歳を過ぎたら常時使用はやめましょう。
卒業目安にしている2歳頃は、奥歯が生えてきます。
奥歯が生えてくると「吸う」から「噛む」に動きが変わるので、歯並びに影響しやすくなります。
また、デメリットにもある開咬を誘発しやすいです。
出っ歯になるって本当?
おしゃぶりを使用しても、出っ歯にはなりにくいようです。
しかし、おしゃぶりで口の中が狭くなり、舌が前歯を押し出すような形になるので、出っ歯になる可能性も0ではありません。
おしゃぶりではなく、指しゃぶりの方が歯に対して前方方向に圧力がかかりやすいです。
なので、出っ歯になる確率はおしゃぶりよりも指しゃぶりの方が高いと言えそうです。
指しゃぶりとおしゃぶりどっちがいい?
指しゃぶりとおしゃぶりはそれぞれにメリット・デメリットがあるため、お子さんに合った方を選ぶのがいいでしょう。
指しゃぶりは、手を口に持っていくことを覚えられます。
また、おしゃぶりをしていないので、ものを口で感じることがしやすいのはメリットと言えますね。
しかし、指は体の一部なので、やめさせるのはおしゃぶりよりも難しくなりそうです。
それぞれを比較した上で、検討しましょう。
やめれなくなる?
おしゃぶりをやめさせるためには、いくつかのステップが必要です。
急にやめさせようとすると子どもも混乱してしまうので、ゆっくりと子どもが対応できるようにしましょう。
やめるための手順のおすすめは、4ステップです。
- 事前にやめることを伝える
- 隠して見せないようにする
- 使用頻度を減らしていく
- スキンシップを増やす
やめる日を決めて、事前に伝えていきましょう。
カウントダウン方式でカレンダーなどを作るのもおすすめです。
やめる日が来たら、お子さんの目につかない場所に置き、気づかせないのもポイント。
また、それでもダメな場合は、徐々に使用頻度を減らしたりスキンシップの時間を増やすのが効果的です。
卒業させないとと焦ってしまわずに、お子さんに合ったペースで卒業を目指しましょう。
おすすめのおしゃぶり
おすすめのおしゃぶりを3つ紹介します。
購入する際の参考にしてください。
ピジョン Fun Friends
ピジョンのFun Friendsは、小児歯科医監修のおしゃぶりです。
特徴は4つ。
- 形:赤ちゃんが自然に舌を動かしやすい乳首形状
- やわらかさ:シリコーン素材で顎の負担が少なく、口の動きにフィット
- 重量バランス:吸っているときに口から落ちにくい設計
- 重さ:赤ちゃんが加えやすよう約7gと軽量
おしゃぶりの専用ケースも付いているので、衛生的に保管できます。
コンビ 入眠ナビ
コンビの入眠ナビは、小児歯科専門医監修で、赤ちゃんの口の中の形を研究して作られたおしゃぶりです。
特徴は4つ。
- 前歯に配慮した薄い付け根
- そしゃく運動に適した弾力
- 下の動きを妨げにくい形状
- 上あごの形状に配慮したアーチ形状
消毒方法は煮沸・電子レンジ・薬液の3つに対応しています。(食器洗い乾燥機は不可)
「口周りへの食い込みが少ないので、肌荒れしない」という口コミがあったので、肌荒れを気にされている方にもおすすめのおしゃぶりと言えそうです。
チュチュ デンティスター
チュチュのデンティスターは、ドイツの歯科権威との共同開発で、赤ちゃんの正常な乳歯の歯並び形成をサポートしてくれるおしゃぶりです。
出っ歯になりにくいおしゃぶりと言われています。
出っ歯になりにくい3つの特徴。
- 前歯や上アゴへの圧迫を減らすため、厚みが薄い
- 舌の入るスペースを確保することで、歯に余計な圧力をかけない
- 自然な噛み合わせになるよう歯や歯茎に自然にフィットする形状
デンティスターは蓄光タイプなので、寝室が暗くても見つけやすいという口コミも多くみられました。
おしゃぶりホルダーなしでも探す手間が省けますね。
まとめ
おしゃぶりを使用する前に、メリット・デメリットを理解しておくとお子さん・親にとって必要なものかわかってきそうですね。
使用する際は、ルールや使用場面を決めておしゃぶりと上手に付き合っていきましょう。
この記事を読んで、おしゃぶりを使ってみようと思った方は、試しに1つ買ってみてはいかがでしょうか?
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